ケール情報
厳しい寒さが続くこの季節、キューサイのグループ会社である株式会社キューサイファーム島根では、前回ご紹介したようにケールの収穫を行っています。寒い時期に成長するケールは、霜や雪から身を守るために糖分を蓄え、高いときにはイチゴと同じくらいの糖度になるほど、甘くなるのです。
今回は、日本ではまだあまり知られていない野菜「ケール」についてご紹介いたします。
▲ケールの葉は成長すると約50cmにも。大人の顔が隠れるほどです
ケール(和名:ハゴロモカンラン)はアブラナ科の植物で、キャベツの原種といわれています。地中海~中近東が原産地で、現在のスペインにあたる地域に住んでいたイベリア人が野生のものを食用として利用しており、その後地中海沿岸に侵入してきたケルト人たちが栽培することによってヨーロッパ各地に拡がったといわれています。
日本へは、江戸時代にオランダから渡来したとみられ、当初は食用としてではなく、観賞用として栽培されていたといわれています。
キャベツの原種であるケールですが、キャベツのように葉を巻かず、太陽の光をいっぱいに浴びながら、大きな葉を広げて育つのが特徴です。
冷涼な気候を好むケールの生育温度は20度前後といわれています。耐寒性が強く、夏の暑さには比較的弱い特性のため、栽培地を変えることで、年間を通して栽培することが可能です。
ケールには、収穫時期に応じた「秋冬作」「春作」の2つの作型があり、キューサイでは、年間を通して島根の自社グループファームと、島根・九州の契約農家にて栽培しています。
秋冬作
定植:9月〜10月頃にかけて
収穫:11月頃〜4月上旬頃まで
春作
定植:3月頃から
収穫:5月頃〜6月上旬頃まで
成長すると、大人の顔を覆うほどに大きくなるケールの葉ですが、種の大きさはわずか2ミリほど。インゲン豆のようなさやの中に、小さな丸い種が並んで包まれています。キューサイでは、より優れた品種を育成するため、数千株の中から選抜した、特に優れたケールから種を採取し、改良を行っています。
▲小さな種のころから農薬を一切使用せずに育てられます
寒い時季のケールは、葉っぱが凍ってしまわないよう、また春の開花に備えて、たくさんの養分を蓄えながらゆっくりと育ちます。反対に、夏場は気温が高く、太陽を浴びて早く育つので、ちょっぴりほろ苦いケールになります。 キューサイの青汁に、季節によって味の変化があるのは、味の調整をしていないため。それは、「余計なものは何も加えない」、自然の証でもあるのです。
日本ではあまり馴染みがないケールですが、スーパー緑黄色野菜といわれるケールを、皆さまにより手軽に取り入れていただけるよう、キューサイではケール青汁づくりを行っています。
■キューサイの栄養素に関する記事はこちら
https://corporate.kyusai.co.jp/topics/detail.php?p=574
■ケール青汁についての詳細はこちら
https://www.kyusai.co.jp/aojiru/
■≪キューサイケールの公式Instagram≫
ケール青汁(粉末タイプ)を使ったレシピはこちら!
https://www.instagram.com/kyusai_kale_official/