キューサイ株式会社(社長:藤野 孝、本社:福岡市)は、山口県立大学(兼安 真弓 看護栄養学部栄養学科助教)と、国産原料のケールを使ったキューサイ青汁が、※1 メタボリックシンドロームモデルラットを用いて、血圧の上昇を抑制する可能性があることを確認しました。
キューサイ青汁の原料であるケールの※2 メタボリックシンドロームへの影響について、各大学機関と共同研究を実施してきました。今回の山口県立大学との共同研究成果である血圧上昇抑制作用を含めると、代表的な生活習慣病である肥満・高血圧・高血糖・高脂血症の改善に効果がある可能性が確認できました。
1.キューサイと福岡大学が研究「ケール抽出物が血糖値を降下させる作用がある。」
平成20年3月26日「日本薬学会第128年会」で発表
2.キューサイと高崎健康福祉大学が研究「ケール抽出物が脂質の吸収を抑制する作用がある。」
平成17年3月30日「日本農芸化学会2005年度大会」で発表
今後は、キューサイ青汁製品の長期投与における糖代謝や脂質代謝異常に対する改善効果の有無と血圧上昇抑制のメカニズムを検討していく予定です。
今までの研究により、ケール抽出物に血糖値降下作用や脂質吸収抑制作用があることを確認しています(動物試験)。そこで、本研究ではメタボリックシンドロームモデルラットを用いて、ケールを原料とする青汁摂取がメタボリックシンドロームの発症・進展に及ぼす影響について検証しました。
研究: メタボリックシンドロームモデルラットを用いた血圧上昇抑制作用の検証
メタボリックシンドロームモデルラットを標準食群、青汁添加食群に分け、8 週間飼育しました。
また、対照として標準食を与える同週齢の正常ラットを用い、血圧は 2 週間に 1 回測定しました。
今回の研究において、青汁を摂取することにより血圧の上昇が抑制されることが明らかとなりました。一方、血糖値や血中脂質に及ぼす影響は認められなかったため、より長期的な青汁摂取の影響を検討する必要があると考えられます。
さらに、今後は、青汁の血圧上昇抑制のメカニズムについても検討する予定です。
用語解説