ココロもカラダも元気な100歳以上の方の声をお届けする「元気な100歳インタビュー」。今回は東京都にお住まいの矢口トモ子さん(102歳)にお話をお伺いしました。外食や旅行が大好きというトモ子さんの長寿の秘訣に迫ります。
*ご年齢は取材時のものです
100あるスタッフ トモ子さんは、よく外食されるんですって?
トモ子さん はい。週に4、5日は娘と一緒にランチに出かけます。
100あるスタッフ わぁ、素敵ですね。どんなお食事をされるんですか?
トモ子さん お肉も好きですし、最近は和食のお店によく伺います。普段は車椅子ですが、週末は娘婿が車で遠くのレストランまで連れてってくれます。そうそう、バイキングも好きでね、娘より食べるんですよ、私。甘いものには目がなくて、ケーキを10個食べたこともあります。
100あるスタッフ ケーキ10個ですか。それは凄い!
トモ子さん そうですか(笑)? ランチの後は、お天気がよければ3、4時間ほどお散歩して家に帰ります。
100あるスタッフ 3、4時間も!? お元気ですね。
トモ子さん 私ね、出掛けるのが好きなんですよ。駅の近くでショッピングしたり、近くの公園でゆっくり過ごしたり。でも、週に1、2回は近所のお友達が遊びに来るから、そのときは早めに家に帰ります。
100あるスタッフ どのようなお友達なんですか?
トモ子さん 以前通っていたカラオケ教室で出会ったんです。私よりも若い方が多かったのですが、ご縁があって、その後も仲良くさせてもらっています。当時、教室には約40名もの生徒さんがいましてね。先生から「あなたは声がいいんだから」と、他の方より余計に歌わされていたことを覚えています。
100あるスタッフ ところで、トモ子さんが付けられているブローチや指輪、とても素敵ですね。
トモ子さん ありがとうございます。地元の学校を出て、東京のデパートでエレベーターガールをしていたんですよ。でも、主人と結婚するまではおしゃれに無頓着で。結婚して、主人からちゃんとするようにいわれまして。「あなたにはこういうものが似合うよ」と、主人がいろいろと買ってくれたんです。
100あるスタッフ 素敵なご主人ですね。
トモ子さん はい。着物や帯もたくさん買ってもらいましたので、カラオケ教室には着物を着て行っていました。今でも出かけるときはアクセサリーを必ずつけますし、夜寝るときも、何かあったときに眉毛がないとおかしいので、眉毛を描いたままで寝ています。
100あるスタッフ おしゃれが大好きなんですね。それから、トモ子さんは、旅行もお好きで、国内外いろいろ行かれたそうですね。
トモ子さん そうですね。ハワイが好きでこれまでに3回ほど行きましたけど、カウアイ島が特によかったですよ。娘が中学生くらいだったかしら。一人で40日ほどアメリカに行ったこともありましたし、50代には1ヵ月半、友人と北海道でヒッチハイク旅行をしたりもしました。車は何時間乗っても疲れないから、今でも年に何度かは家族で旅行に行っています。
100あるスタッフ アクティブで、好奇心旺盛なんですね。話は変わりますが、トモ子さんは普段から健康のために心がけていることはありますか?
トモ子さん 果物を毎日欠かさず食べることと、お風呂で足の運動をしています。
100あるスタッフ だからそんなにお肌が美しくて、足腰もお丈夫なんですね。今日は素敵なお話をありがとうございました。これからも外食や旅行を楽しんでくださいね。
<ご家族からひと言>
娘の私が忙しく働いているのを見ると、食器洗いや片付けを手伝ってくれようとしてくれます。転ばないかと心配にもなりますが、思いやりがすごくあって、いつも家族のことを気遣ってくれることに、心から感謝しています。これからも元気で、何ごともなく、ずっと楽しく暮らしてほしいですね。
<編集後記>
100歳を超えた今なお、外食や旅行を楽しまれるトモ子さん。海外への一人旅や、50歳を超えてのヒッチハイクなど、バイタリティ溢れる数々のお話をお聞きし、元気をいただきました。これからも外食やお散歩、旅行など、自由気ままな暮らしを楽しんでください。