ケールってどんな野菜? ケール=青汁の原料=苦い野菜。漠然とそんなイメージの人が多いのでは?
そんな人たちのために、まずケールがどんな野菜で、なぜ愛されているのかをご紹介。
ケールの素晴らしさを知れば、きっと食べたくなるはず!

ケールからたくさんの野菜が誕生

 

生命力あふれる、スーパー野菜・ケール

キャベツやブロッコリーなど、スーパーに並んでいるおなじみの野菜も、ルーツはケールと同じ原種から品種改良されたものだとご存知ですか?より野生の原種に近いケールはたくましくて丈夫。栄養価も高いことで知られています。同じアブラナ科の野菜ですが、ケールはキャベツのように結球(葉を丸めること)をせず、大きな葉を花びらのように広げて育ちます。 日光のエネルギーをたっぷり浴びようと1枚1枚が元気に葉を伸ばし、最終的には大人の顔が隠れてしまうほどの大きさ(約50cm)に成長します。収穫で葉を摘み取っても、次から次に新しい葉が芽吹くのもケールの特長。葉へ栄養分を送る茎の周りは約9cmもの太さで、その姿には力強い生命力がみなぎっています。

紀元前から愛され、世界中に広がったケール

 

ケールを広めたのはケルト人

ケールと人類との出会いは紀元前。すでにギリシャでは栽培が始まっていました。きっかけは、野生のケールを食べて育った羊が、とても丈夫で発育が良かったから。ケールの栄養価の高さには当時から注目が集まっていたのです。また、ケールは寒さにも強く、ほかの野菜が枯れる冬でも青々と葉を伸ばします。そんなことから古代ローマ人にもおおいに珍重されていました。
ケールの名前はケルト人に由来するという説もあります。ケルト人が現在のスペイン辺りにやってきた時、元々この地に住んでいたイベリア人が野生のケールを食べていました。その様子を見て、ケルト人もケールを栽培するようになったのです。
そして、ヨーロッパを広範囲にわたり移動していたケルト人は航海中のビタミンC不足を補うためにケールを船に積み込んでいたので、行く先々でケールが広まったのです。

各国で愛されてきたケール

中世になるとケールは、多くの人々に親しまれる野菜になっていきました。スコットランドではハロウィンの晩、若者たちが収穫の終わった畑でケールの根っこを引き抜いたり、葉をかじったり。未来の結婚相手をケールで占っていました。 一方、8世紀の中国・広州では、ケールの仲間であるカイラン(別名:チャイニーズケール)の栽培が行われ、茎や葉、さらに花のつぼみも油炒めにして食べられていました。このカイランは今でも台湾や東南アジアで栽培され、日常の食卓にのぼっています。 そして日本にケールが渡来したのは江戸時代のことです。オランダ船によってもたらされたと言われ、当時は食用ではなく観賞用でした。後に、葉ぼたんへと品種改良され、その美しさから今では世界各国で栽培されるようになっています。

 

緑の葉のパワーで健康を応援

日本でケールの栄養価に着目したのは、故・遠藤仁郎博士です。昭和18年、大阪女子医学専門学校の教授を務めていた遠藤博士は、栄養失調に苦しむ人々を救えないかと、思い悩む日々を送っていました。ある日、遠藤博士は「動物たちは草や葉を食べて、あんなに元気にしている。そうだ、緑の葉をもっと食べよう」と考えます。 その発想のもと、緑黄色野菜を絞って家族や自身の患者に飲ませました。それからも野菜の栽培品種の研究を重ね、遠藤博士はついに最高の原料を発見!これが他ならぬケールだったのです。

おいしいケールの楽しみ方

 

冬のケールは“甘く”なる!?

寒い時期に成長するケールは、葉が凍結しないように糖度を上げ、ぐっと甘みが増します。そのため1月の糖度は平均値で約9%とイチゴと同じくらい。野菜とは思えない甘みで、ケールのイメージが一変します。

知る人ぞ知る、“花まで”おいしい

アブラナ科の一種であるケールは、春先に黄色い花を咲かせます。その直前にできるケールの花芽は、小さなブロッコリーのようで食べても美味。一般にはあまり流通していないので、ケール農家の密かな楽しみです。

ケールの花芽の天ぷら
 

ケールの最旬Topics

Topic 01 人気の発信源はUSA

西海岸からNYまで、健康大国はケールのとりこ!

ケール人気の火付け役はアメリカの女性たち。オーガニックの聖地・サンフランシスコにとどまらず、健康美を追求するハリウッドセレブのお気に入り食材として取り上げられることも増え、今ではスーパーマーケットに並ぶ定番野菜となっています。その評判はニューヨークにも伝わり、専用アプリでケールたっぷりのサラダランチを予約できるチェーン店が登場したほどです。

Topic 02 スーパーフードとして注目

健康美を授けるスーパーフード! "美容"も食べる目的のひとつに

その栄養価の高さが認知されたケールは健康はもちろん“美容”を目的に、積極的に食べたい野菜として注目され始めています。キヌアやチアシードのようにスーパーフードとしてブレイクした食材と同じく、サプリを選ぶような感覚で世界の女性たちから支持される野菜になったのです。

Topic 03 食べ方いろいろ

ジュースだけじゃない!サラダ、煮込み、炒め物も!

ケールは洋風煮込み料理や中華風の炒めものにも適しており、力強い味わいは肉とも好相性。幅広いレシピでスーパーフードであるケールの恵みを享受することができます。

Topic 04 日米でも人気のお墨付き!

インナービューティーへのこだわりが常識に。国内女性のケール認知度は91.1%※1

健康大国アメリカの定番野菜となったケール。グラフのように、近年その供給量はますます増加の傾向にあります。また、国内の女性(30代~50代)のケール認知度は91.1%※1と、国内でもケールの認知は高まってきました。既に高級スーパーなどで見かけるようになりましたが、今後、日本でも手軽に購入できる野菜になることでさらに供給量が増えるでしょう。

米国内ケール総供給量推移

Topic05 自分で育てる

若手農家のケール栽培も増え、苗から育てる家庭菜園も!

ムーブメントを聞きつけ、日本でケールをもっと身近な野菜にしようと栽培にチャレンジする農家が増加中です。また、種だけでなく多種のケール苗も一般に販売され始めたので、ケールが定番野菜として家庭菜園やベランダで育てられる日も近いはず!

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