たんぱく質(プロテイン)は、トップアスリートやボディビルダーが効率的な身体づくりを目指して摂るものとかつては思われていました。
しかし、今や女性が美容のために、高齢者が健康のために、毎日の食生活に積極的に取り入れるようになってきています。
2020年の東京五輪を目前にしてスポーツ熱が高まっているほか、ダイエット目的、美しい肌・髪をつくるなど、筋肉だけにとどまらない効果も知られるようになってきたことで、たんぱく質市場は右肩上がりに伸びています。
[明らか食品/ドリンク類]と[健康食品/シリーズサプリメント]を合算
対象商品:ゼリー飲料/リキッドの飲料、バータイプ等菓子状の食品、健康食品・サプリメント等のたんぱく質・アミノ酸商品 高齢者の膝・関節周りの筋肉をサポートする商品は除く
「H・Bフーズマーケティング便覧 2019 NO.1 健康志向食品編(明らか食品 ドリンク類)」富士経済
「H・Bフーズマーケティング便覧 2019 NO.2 機能志向食品編(健康食品 シリーズサプリメント)」富士経済
女性を対象にした調査で、『普段の食事で意識して摂るようにしている栄養素』は、ビタミン、食物繊維に次いで、たんぱく質が3位という結果が出ています。
美容や健康についての情報感度が高い女性だけに絞ってみると、順位は同じであるものの、たんぱく質と回答した割合は51.7%とより高く、2人に1人が意識的に摂取していることがわかりました。
また、『たんぱく質を摂りたい理由』は、筋肉づくりよりも、健康や美容目的が上位を占めています。
この調査結果から、近年のたんぱく質市場の拡大が、筋肉体操、腹筋女子などの筋肉ブームによってもたらされているだけでなく、美容と健康に欠かせない栄養素として注目されているためであることが見えてきました。
n=600 ※複数回答可
n=393 ※複数回答可
「たんぱく質に関する実態調査 」(2019)キューサイ
これまで、たんぱく質(プロテイン)商品といえば、アスリートや筋肉を付けたい人に向けたものがメインでした。
しかし、美容のため、健康のために愛用するライトユーザーの増加に伴って、近年は市場が拡大。シーンやニーズに合わせて商品も進化を遂げ、高たんぱくで女性も意識した商品、飲んで補給できる商品、普段の食事にプラスして摂取できる商品など、進化系たんぱく質商品が続々登場しています。