私たちが普段何気なく食べている料理の中にも「ダブルたんぱく」が存在します。その例をご紹介します。
1940年代、日本人のたんぱく源の多くは、豆や豆腐といった植物性の食べ物でした。しかし、戦後になって肉や魚、牛乳などを口にすることが急激に増えて、植物性たんぱく質の摂取量は緩やかに減少してきたのです。そして、たんぱく質の摂取量が植物性と動物性で1:1のバランスになった 1980年前後に、日本の平均寿命は世界のトップクラスになったといわれています。
また、1970年代の調査で、元気に働く高齢者の多い地方では、毎日習慣的にダブルでたんぱく質を食べていたこともわかっています。ダブルたんぱくと健康長寿、ここには何かしらの関係がありそうです。
昭和21年から昭和23年は都市部の数値を使用
「国民健康・栄養調査」厚生労働省