納豆や揚げ出し豆腐、ステーキ、卵焼きなど、たんぱく質を含む料理は、私たち人間の身体でどのように利用されているのでしょうか。
食べ物に含まれるたんぱく質は、胃や腸で細かく分解されてアミノ酸になります。それが小腸で吸収されて、血液によって身体中の細胞へと運ばれていくのです。
こうして細胞にたどり着いたアミノ酸は、ヒトのDNA※に従って、種類・数・順序など、さまざまな組み合わせで結合されて、ヒトのたんぱく質になります。このようにして、たんぱく質は私たちの身体の材料へと再合成されます。
※DNAは、アミノ酸が連結する順番を決める、たんぱく質を作る設計図です。
ヒトの体内でたんぱく質を構成するアミノ酸は20種類です。たった20種類をいろいろな配列で連結することで、体内に必要なたんぱく質を約10万種類もつくり出しています。
アミノ酸には、11種類の非必須アミノ酸と9種類の必須アミノ酸があります。非必須アミノ酸は体内で合成することができますが、必須アミノ酸は体内で合成ができません。そのため、必ず食べ物から摂取する必要があります。