ウェルエイジングコラム

三日坊主を卒業!脳科学で「健康習慣」を簡単に続ける3つのコツ
健康的な習慣を続けたいものの、なかなか続けられない……そんな方は脳科学を使えば習慣化することができるかも?
脳は年齢とともに衰える
年齢を重ねるごとに、物覚えが悪くなったり、人の名前が思い出せなくなったり、さまざまな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?そのお悩みは、情報処理能力の低下など、脳の衰えがきっかけになっている可能性があります。
脳の衰えとともに低下していく敏捷性(動きの機敏さ・正確さ)を参考に、年代別の傾向をみていきます。

<年代別の脳機能傾向>
●20代
特に悩みは感じにくい年代です。
●30代
記憶力の衰えを少し感じ始めるタイミングです。
●40代
記憶力の衰えとともに物忘れもしやすくなったと感じ始めます。
●50代
物忘れのしやすさが悩みになりつつあり、情報処理能力(瞬発力など)の低下も実感し始める年代です。
●60代
物忘れが悩みであり、言いたい言葉がすぐに出てきにくくなります。情報処理能力の低下により、物事を理解するのに、以前より時間がかかるように。
●70代
物忘れの頻度は高く、悩みも多くなります。理解や判断にも以前より時間を要するように。
しかし、年齢を重ねていても、脳のクセをうまく利用すれば、簡単に良い習慣を手に入れることができます。
脳のクセを逆手にとれば良い習慣を続けやすくなる
脳には「習慣を崩されるのが大嫌い」「甘やかされるのが大好き」「行動してから脳が判断する」といったクセがあります。
これらは何かを習慣化しようとするときの障害になる可能性も。一方で、これらのクセを逆手にとれば、続けることが楽しくなったり、続けることが簡単になったりします。
脳のクセを知って、これまで三日坊主だったことを今度こそ習慣化していきましょう。
習慣を続けるコツは3つ。
1.ハードルを低くする
脳は習慣を崩されるのを嫌がるため、突然新しいことを始めても続きません。まずは極限までハードルを下げて、小さな成功を少しずつ増やしていきましょう。

2.できたときはご褒美をあげる
脳は甘やかされるのが大好きなので、楽しいことは続きますが、頑張りたいことはなかなか続きません。モチベーションが上がらない習慣でも、実践できたときにご褒美を準備しておくと、続けることが楽しくなります。
3.結果よりも始めることを重視する
やる気があっても行動に移せないのは、脳には「行動後にやる気を出す」クセがあるためです。まずは、一歩踏み出すことから始めてみましょう。
うまく習慣化できると、これまで面倒くさいと思っていたことが無理なく継続できたり、「自分はやればできるんだ」という自信にもつながります。
毎日を前向きに過ごすための朝活におすすめ!手に入れたい朝習慣
上で紹介した脳のクセを使って、こんなことを習慣化してみませんか?
栄養素を意識した朝食
朝食をとることで代謝がアップして脳が働き出し、1日の充実感に影響を与えます。単に食事をするだけでなく、一日をアクティブに過ごすことができる栄養素を意識して摂り入れましょう。
朝に摂りたい3つの栄養素
1.炭水化物
カラダや脳のエネルギー源になります。1日健康に活動するためにも、積極的に摂りたい栄養素です。(例:ごはん、パン、シリアル、いも類など)
2.たんぱく質
胃は、たんぱく質を摂取することで活動をスタートします。また、朝のたんぱく質は夜の睡眠を促すホルモンの材料になるため、カラダを十分に休ませる役割もあります。(例:肉、魚、豆腐、乳製品など)
3.ビタミン・ミネラル
ビタミンはエネルギーを作り出し、ミネラルは筋肉の働きに欠かせません。調理の必要がない果物など、簡単に食べられる食材を選ぶと毎日摂りやすくなります。(例:果物、野菜、海藻類など)

朝食は1日のリズムをつくる重要な習慣です。続けるために、購入しやすいものや自分が好きなものを選びましょう。
ルーティンづくりで一日の始まりを前向きに
朝のルーティンをつくることで、ココロのゆとりが生まれます。
決まった順に行動すると効率よく過ごせるため、1日の流れがスムーズに。ただし、ルーティンにとらわれて無理することのないよう、その都度見直すことも大切です。
ルーティンのつくり方
1.リスト化する
新たに習慣化したいことだけでなく、毎日必ず行うスキンケアや歯磨きもリストへ書き出していきます。
2.所要時間を決める
書き出したリストに、おおよその所要時間を決めていきます。時間設定は無理のない範囲で。
3.順番を決める
リストで挙げた行動に順番をつけます。冷蔵庫やリビングルームなど、目につきやすい場所に貼っておきましょう。
4.習慣は定期的に見直す
続けるのが難しくなってきたら、内容や時間を見直してみましょう。完璧にこなすより、楽しく続けることを意識します。
脳のクセを味方にしてウェルエイジングな毎日を!
新たな習慣を手に入れることは難しく強い意志が必要です。ただし、脳のクセを意識することで意志だけではうまくいかないことも、少し楽にできるようになります。ココロもカラダも健康的な毎日を過ごすために、良い習慣を効率よく身につけましょう。