“人間の組織を形づくる、支える”といった役割を果たすコラーゲンには、伸縮性と強さが必要です。そのため、非常に特徴的な構造をしています。
約1,000個ものアミノ酸がねじれながらつながった鎖が、3本でセットになってコイル状になった三重らせんとなっているのです。この構造は他のたんぱく質には見られません。さらに、三重らせんが簡単にほどけてしまわないように、コラーゲンの分子と分子の間をさまざまな化合物でしっかり橋かけされています。この橋かけは架橋と呼ばれるもので、強度をより高めるものです。
つまり、人間のカラダのしなやかさと強さは、三重らせんと架橋でできたコラーゲンの構造に支えられているのです。