Chapter2
コラーゲンの基本の「き」

Chapter2
コラーゲンの基本の「き」

コラーゲンの主な劣化原因 ②分解酵素の減少

コラーゲンの劣化原因のもうひとつは、コラーゲンの分解に必要な「コラゲナーゼ」という分解酵素の減少です。加齢によってその産生が減ってしまうのです。
体内で新しいコラーゲンを合成するためには、まず適切な量のコラーゲンの分解が必要です。分解されなければ、合成も行われず、新陳代謝のサイクルが乱れることになります。その結果、古いコラーゲンが増えて、劣化します。そして、生体内のコラーゲンの分解になくてはならないのが、「コラゲナーゼ」です。コラーゲンの三重らせんはとても丈夫な構造なので、コラゲナーゼでなければ切断することができません。三重らせんをほぐすことさえできれば、その後は通常のたんぱく質分解酵素で容易に分解できます。このコラゲナーゼの産生量は、加齢によって減少します。そのため、年齢とともにコラーゲンの新陳代謝も低下してしまいます。

紫外線もコラーゲン劣化の原因に!

紫外線がシミの原因になるというのはよく知られていることですが、実はシワやたるみを引き起こすコラーゲンの劣化の原因にもなっていることをご存知ですか?
紫外線には、波長の長さが違うUVAとUVBがあります。波長の短いUVBは表皮までしか届きませんが、波長の長いUVAは表皮の奥にある真皮にまで到達してコラーゲンを変性させてしまいます。
UVAは降り注ぐ量が一年中多く、雲も窓ガラスも通り抜けます。日常的にUVAを浴びていると、深刻なコラーゲン劣化につながります。肌のコラーゲンの劣化を防ぎシワやたるみを予防するためにも、普段から紫外線に注意をしましょう。

UVAは窓も貫通
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