コラーゲンは全身にわたる健康課題の多くに関係しますが、加齢によって劣化します。新鮮でプリプリしているコラーゲンがたっぷりあるのは、なんと20歳頃まで。まだ若い20代のうちから、コラーゲンの劣化はすでにスタートしているのです。
古いものを分解し、新しいものと入れ替えることでコラーゲン全体の質は維持されます。
この新陳代謝が滞ると、劣化したコラーゲンの量が増え、硬くなってしまいます。
コラーゲンの分解を妨げて、新陳代謝を滞らせるのは、加齢によって生じる「糖化」と「分解能力の低下」です。
コラーゲンの劣化原因のひとつである「糖化」とは、糖とたんぱく質が結びついてAGEs(最終糖化物質)と呼ばれる老化物質を生成する反応のことです。例えていうなら、パンをトースターで焼いた時の表面の焦げつきです。同じような現象が、コラーゲンにも起きているのです。
糖化したコラーゲンは、20歳を過ぎたあたりから急増するといわれています。糖化によってコラーゲンの質が低下すると、コラーゲン分子同士を結合する架橋が異常に増加し(老化架橋)、コラーゲンはより分解されにくくなります。こうして分解されにくいコラーゲンが増えることで、新しいコラーゲンの合成も阻害され、コラーゲンの本来の機能は損なわれていきます。
このようにコラーゲンの質が劣化した結果、皮膚の柔軟性やハリがなくなり、シワやたるみにつながります。