コラーゲンを肌や関節痛に効果的に作用させるためには、どのくらい摂取するのが良いのでしょうか。いくつかのヒト試験では、1日に5~10gのコラーゲンペプチド摂取による有効性が確認されています。
しかし、実際に食事から摂取している量は、20代~40代の女性で1.7g、男性は1.8gに過ぎません。ヒト試験で確認された有効摂取量と比較すると、男女ともに少なくとも3g以上不足していることになります。効果を期待するなら、もっと意識的にコラーゲンを摂取する必要がありそうです。
今や「コラーゲン入り」の食品は数多く市販されていますが、そのコラーゲンとは、”ゼラチン”あるいは”コラーゲンペプチド”のことです。コラーゲンは分子量が多く、しかも三重らせんが強く結束しているので、そのままではなかなか消化・吸収できません。食べて消化・吸収し、効果を得るには、三重らせんを分解して低分子にする必要があります。
コラーゲンの分子量は約30万ですが、これを加熱分解したものが“ゼラチン”で、分子量は10万程度になります。それをさらに酵素分解したのが“コラーゲンペプチド”です。数百~数千の分子量になるため、水に溶けて食べやすく、カラダへの吸収性も高くなっています。