コラーゲンを摂取しても皮膚やヒザ関節にコラーゲンが補給されるわけではない――といったこれまでの憶測がくつがえされました。コラーゲンの一連の作用機序が、キューサイによって検証されたのです。健康食品としてコラーゲンペプチドを摂取する意義が、明確に説明できるようになったと言えます。
コラーゲンペプチドを摂取して得られる効果が、主成分「Pro-Hyp(プロリルヒドロキシプロリン)」の機能性によるものであるという仮説に基づき、コラーゲンペプチド含有食品摂取による作用から効果に至るまでのメカニズムの検証を行いました。その結果、コラーゲンペプチドの摂取はたんぱく質やアミノ酸の摂取とは異なり、主にPro-Hypとして吸収されて、体内を循環しながら皮膚、骨、関節などのダメージを受けた部位に集まって回復に働くという、消化から作用までの流れが明らかになりました。
コラーゲンペプチド含有食品を試験管内で人工胃液あるいは人工腸液※で処理する実験を行いました。肉などを食べると、たんぱく質は主に胃液で分解されて消化されます。しかし、胃液で処理したコラーゲンペプチドは、60分を経過しても変化はありません。一方で、腸液で処理したコラーゲンペプチドの大部分が、30秒後にはより低分子のペプチドもしくはアミノ酸へと速やかに分解されました。
この結果から、コラーゲンペプチドは一般的なたんぱく質の食品と異なり、小腸で消化されると考えられます。
※膵臓から分泌されるたんぱく質分解酵素・パンクレアチン